費用をかけずにできる発電量UP・パネル選別 その2

その1 ↓ のつづきです。

http://minori-solar.com/?p=1483

みのりソーラー1号基の300~306wのロースペックストリング(以下ST)と306w~312wのハイスペックSTの半年間の発電量を比較し、パネル選別の有効性を検証します。ほぼ冬至から夏至までの半年間ですから全ての太陽高度を含むことになり、20年間を占う意味でも重要な比較データとなります。

この手の比較で最も重要なのは、比較するパラメーター以外の条件をできるだけ揃えることです。みのりソーラー1号基は影の影響の少ない発電所ですが、それでも冬場には若干影の影響が出るSTも存在します。影の影響を極力排除するために、これらのSTは除外して比較します。

下はある快晴の冬の日(1月18日)の各STの発電量です。このグラフから影の影響を受けないSTを判断して採用していきます。

まずはハイスペックSTから・・・

150118_1_ST1_52,3,5を採用します。

150118_1_ST6_106,7,8,10を採用します。

150118_1_ST11_1511,14,15を採用します

 

次にロースペックST

150118_1_ST16_20

17,20を採用します。

150118_1_ST21_25

22,24を採用します。ST25は仰角も直列数も違うので除外します。

 

ココからがいよいよ結果です。

M1_2015_ST1_5

M1_2015_ST6_10M1_2015_ST11_15

ハイスペックの1ストリングあたりの平均は

21367÷10=2137

一方、ロースペックの平均は

M1_2015_ST16_20M1_2015_ST21_25

8426÷4=2107

したがって、ハイスペックとロースペックの比は

2137÷2107=1.0142

ハイスペックが1.4%ほど多く発電してることが分かります。

もし選別しないでランダムに組むとどうか?その場合は、全てのストリングがロースペックになる確率が非常に高いのです。ハイスペックの中に1枚でもロースペックが存在するとそのストリングがローになると考えると、例えば10直列でハイスペックの枚数が全体の半分だとすると、そのストリングがハイスペックになる確率は1/2の10乗ですから1/1024です。ちょっとビックリでしょ?^^

 

で、いよいよ結論です。

パネル選別による20年間の利益は

半分のストリングで1.4%発電量がUPすると仮定すると

全体では0.7%の発電量UPですから

6000×0.007=42

ちょっと面倒な作業で

42万円です!

年間2万円ほどですね。

どうですか?

こうなると、まるでグラム単位で軽量化を図るレースの世界ですね。

「2回に分けて引っ張った結果が42万円かいっ!」

て怒られそう・・・^^;

 

 

 

「費用をかけずにできる発電量UP・パネル選別 その2」への9件のフィードバック

  1. こんにちは。
    20年で42万円。1日だと60円です。
    チリも積もればといえばそうだし、誤差の範囲といえばそうだしという微妙な効果ですね。
    選別にかかったコストはどうなのでしょうか?
    時給換算すると出ますね。タダでやってくれれば丸儲けですが。

    1. quonさん

      そうですよね。これを業者に頼むと大変なことになると思います。
      私の場合は基本的に自分でやるのでタダです。手伝って頂いた友人には少し迷惑をかけましたが・・・^^;
      選別はうまくやればそんなに問題ありません。あらかじめフラッシュシートで分類しておいて、ダンボールからパネルを出すときにID見て一旦振り分けて積んでおいて、ストリングごとに配置していくだけです。私の周りの発電所でも各オーナー様が自主的にやられてました。私のお隣の方のパネルのフレームにはマジックでH・M・Lの文字が書かれてるので3種類に選別されたようです。施工前にフラッシュレポートを見て超ハイスペックパネルが入ってると、絶対に選別したくなっちゃいますよ!!^^

  2. 追記です。
    もし理論通りの選別効果が出た場合を
    いつものザックリシミュレーションしてみます。
    パネルの半分が全て300w、もう半分が全て306wと仮定します。
    これをランダムに組んだ場合と、選別した場合の差は
    306÷300÷2でちょうど1%になります。
    そうすると20年間で60万ほどのメリットですから・・・
    まぁ大体そんなもんかなって思いますがいかがでしょうか?^^;;

  3. おはようございます。
    ソーラーで1%効率を上げることは、非常に難しいということを示唆していますね。
    自分の発電所に対するこだわり、愛着、信念、熱意といったことになるのでしょう。
    ところで、パワコンの集中配置って効率アップになるのでしょうか?
    自分の中では消化不良扱いになっています。

    1. quonさん

      パワコン集中配置は効率UPよりも抑制の可能性を少しでも下げるためにやりました。こちらはパネル選別とは比較にならないくらい大変で、PVケーブルも通常の倍以上必要になりヒンシュクでした。熱風対策のフードで2万円くらい使いましたし。コレに懲りて、以後の発電所では交流側のケーブル長を揃えるだけで、集中配置はやっていません。^^;;

      パネル選別は草刈りや清掃と違い、パネル設置時に少し手間をかけるだけですので、費用対効果は良い方だと思っています。

  4. こんばんは。
    ちょっとタイミングがずれて過去の記事のコメントですいません。
    パネル選別ですが、具体的な数値まで出してもらって、すごくイメージがつきやすくなりました。
    年間2万って話ですが、少しでも利益が上がれば十分です!
    あやぱぱさんもそうかと思います(違ったらごめんなさい)が、こういうのは半分趣味の世界ですからね♪
    楽しみながら考えて施工して、その結果、少しでも効果があれば全てが報われるd(^-^)
    ってな感じでは?
    引き続き、マニアック(!?)なアイデアを楽しみにしています♪

  5. ばっしーさん

    ありがとうございます!ホント微妙な数字でとても人におすすめできる感じじゃないのですが・・・そもそもパネル設置前にフラッシュシートを見ちゃったのがいけないのです。たまに良いスペックのパネルがあると、何とか活かしてやりたくなってしまいました。こんなの見てなきゃそんな面倒なこと思いつかないし、自分の発電所じゃないとまずやらないと思います。何だかんだ言っても半分以上趣味の世界ですね!もちろん収益や費用対効果も大事ですが、それ以上に何かとネタにして楽しむことを考えてる気がします。おそらく、ばっしーさんと同じですね!^^

  6. こんばんはm(_ _)m
    いつも楽しく、勉強させて
    頂いてます。
    明後日から、モジュール取り付け
    が始まるので、あやパパさん
    直伝の振り分け(ハイ、ローの
    二種類)を行い影になるスト
    リングにロースペックを集中
    するように業者様に説明し
    了承頂けました。
    1%の効率アップは凄いこと
    です^_^
    お会いすることがあればぜひ
    セブンコーヒーおごらせて
    ください \(^o^)/

    1. スライムさん

      おおっ!業者さんに了解していただけたのですね。元々パネルのバラツキが少ないようですので発電量は1%もUPしないかもしれませんが、もし業者さんに支払う費用が発生しないようなら費用対効果は無限大ですね!^^
      パワコンは新電元でしたっけ?影のかかる部分にロースペックを配置して、パワコンごとに振り分ける感じですかね?
      結果がたのしみですね!

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