CISは謎だらけ

いよいよ今年度のタイムリミットが近づいてきましたが、パネル選択悩ましいですよね!基本的には後で変更できないだけに、イケイケ某氏も悩みまくりのようです。

CISパネルについては、今後価格がドンドン下がるとも言われてますし、土地の制約が無いならかなり有力な選択肢になります。しかし、配線が面倒、土地や架台や施工のコストアップなどのデメリットもあり、なかなか踏ん切りつきません。それとCISにはやたら謎が多くて微妙です。魅力でもありますが。(^^;;

CISの謎については1年くらい前に5回シリーズくらいで書きましが・・・

CISの発電量について

今回はその続編です。


 

・実発電量の謎

kwあたりの発電量が結晶系に比べて1~2割くらい多くなる理由として、メーカーHPでは光照射効果、影に強い、高温に強い、の3つを上げてます。だけど、本当はパネルの測定をするためのシミュレーター(擬似太陽光)の特性で結晶系より値が低めに出てるだけなんじゃね?という疑問がありました。特に170wになってから結晶系と差が縮まったような気がするのはシミュレーターの波長の長い成分がリアル太陽光に近づいたからでは?などと思い、メーカーにシミュレーターについてや結晶系と発電量を比較するための係数について問い合わせましたが、やはりまともな回答えられず。趣味ならともかく、産業用として厳密な投資効率が求められる場合、結晶系と比較するための係数は絶対に必要なのに、これがいまだに曖昧なままなのは本当に不思議です。


・光照射効果の謎

image

 

メーカーHPの光照射効果のグラフは相変わらずイメージ図のままです。原理的な説明も見たこと無いし。メーカーは光曝露実験をしてるはずなので、具体的なデータを見せて欲しいと要求しましたが、やはり見せてもらえません。メーカーにとって販売戦略上有利になるはずなのに。何か見せられない理由があるの?って素直な私などは勘ぐりたくなります。(^^;;


・曇りや朝夕の発電量が多い?

原理的に影に強いのは確かですが、曇りや朝夕にホントに強いのかは少し疑問です。理由は、太陽高度の低い(拡散光が比較的多くなる)冬場の発電量が結晶系に対してそれほどアドバンテージがある感じではないからです。逆に夏場の発電量はかなり伸びるようですので、高温に強いメリットは大きいようです。


・経年劣化が少ない?

一部業者はCISの経年劣化が少ないことを売りにしてましたが、これも疑問です。産業技術総合研究所の論文データの5年間の劣化率を元にしてるようですが、光照射効果で出力がアップした後の劣化スピードは多結晶よりかなり速そうで気になってました。

SI CIS

(産業技術総合研究所の論文より転載)

3年目出力係数の下がり具合(下図)は多結晶(上図)よりも大きいのがわかります。

 

↓は、同じくCISの劣化を気にされてるTさんに教えて頂いたHPです。

http://standard-project.net/solar/jyumyo.html

ここには、例のデータを元に?20年間の劣化率を予想したと思われるグラフがありました。

cis

注意書きを拡大してみましょう。

image

このHPのグラフにはどれもきちんと注意書きが書かれていて好感が持てます。確かに劣化率が20年間同じように続くかどうかは謎です。いずれにしても、信頼できる長期間の劣化実験データがあまり無いのは残念ですね。私が知らないだけかもしれませんが・・・^^;リアル太陽光を使いつつ天候やパネル汚れの影響を排除して、長期に渡り実験するのはメチャ大変だとは思います。

もしも本当に劣化が速いとなると・・・CISパネルの「純国産パネルの信頼性」という魅力が少し色あせてしまいますね。いや、リアルに色あせるパネルもあるようですが・・・これについても謎です。(^^;;

 

 

 

 

「CISは謎だらけ」への6件のフィードバック

  1. わかりやすい丁寧な解説で感心しました。私はCISを使っていますが、評判については疑問を持っています。光照射効果はあるように(数%)思いますが、温度特性や低照度特性は特に利点はないとみています。数%の光照射効果を考慮したコストパーフォーマンスと面積の余裕度からSiかCISかを決めた方が良いと思います。
    ちなみに私は屋根にCISを載せていますが、面積の制約からCISいしたのは損だったと思っています。大した差ではありませんが。

    1. 浅井邦夫さん

      コメントありがとうございます。屋根にCIS載せてもsi系と大きな差はないとのことですが、面積あたりの発電量(発電効率)が3割くらい落ちるパネルでトントンってことは、実発電量が3割増し近いということになるかと思います。実際、3年くらい前の発電ランキング見ても上位はCISが独占していて、実発電量3割り増しで実発電効率もsiといい勝負だった気がします。しかし、最近ではそれほどでもなく、実発電量はせいぜい1割り増し程度な印象です。この理由はやはり当時の擬似太陽光の性能がかなり悪かったからでは?と想像してます。

  2. 劣化についてはバックシート関係でシリコン系よりも有利と考えているみたいですよ。
    発電量が増えるというのは 時間経過とともに、光電子効果の繰り返しで表面材の変化が起きると説明を受けたような・・・。
    熱や影につよいのは、セルが細く長いせいで、一セルに影があたらなくても影響が最小限がウリみたいですね。

    1. 匿名希望さん

      情報ありがとうございます。私もメーカー技術に問い合わせてみたいと思います。劣化についてはバックシートの関係とのことですが、CISの特徴なのかソーラーフロンティアの構造的なものなのか・・・また光曝露による表面材変化?についても具体的な化学変化について質問してみたいです。1番気になるのは、いったん発電量が増えた後、増え続けるのか、安定するのか、減少に転じるのか?なんですよね。発電量が安定していないのは不安要素です。データ公開ももう一度お願いしてみたいです。

  3. CIS調べてたら見たことのあるブログに辿り着いてました…

    ざっくり読むと昔は良かったが現在はシリコンに追いつかれてそれほどでもないって感じでしょうか。CISが数社で頑張って開発しているのはロータリーエンジンの悲哀さを感じさせます。
    過積載の上限がシリコンと比べて多いのか気になりますね。

    1. パワコンマニアさん

      ご訪問ありがとうございます!確かにシリコンも最近良くなりましたね。同時にCISのパワーも少し落ちた・・というかスペックが現実に追いついた印象もあります。独自の方式で頑張るのはロータリーエンジンとイメージ合いますね!表示パワーより実加速が良いところとか。耐久性もロータリー的でないことを祈りたいです。(^^;;

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