SMA三相パワコンと田淵三相パワコンの発電量を比較してみました!


田淵三相パワコン(EPU-T99P5-SFL)の変換効率が93.5%なのに対して、SMA三相(STP10000TREE-JP)は96.5%で、カタログ上は3%の差です。しかし、150%以上の過積載の場合はパワコンの効率は過積載により吸収されて、効率の差は少なくなると予想できます。また、パワコンのスペックはJIS C 8961にて規定される条件下においての効率であり、実際の環境では全然違うとの情報もあります。これはもう、信頼できるデータで比較するしかありません。

しかし、実際に比較するのは凄く大変です。他の条件を揃えないと意味がありません。また、天候による影響が大きいので、同じ現場にある発電所で比較する必要があります。

そこで、考え抜いてセレクトした弊社発電所2基で比較します。距離は50mしか離れておらず、共に南東向きで、パワコン29.7kw、パネルメーカーも同じ。影の影響がほとんど無い今年7月分の検針票データで比較します。スペックの違いは

田淵:パネル45kw、仰角15度、過積載率150%

SMA:パネル50.7kw、仰角20度、過積載率170%

仰角については、7月なので多少田淵有利ですね。

パネル容量と過積載率の違いについては、換算します。

また、ピークカット率換算にはこの表を使います。
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田淵パワコン7月分発電量  4954kwh(発電GPより)

過積載率150%のピークカット2%とすると、実際には

4954÷0.98=5055kwh

パネル1kwあたり発電量は

5055÷45=112.3


SMAパワコン7月分発電量 5539kwh(発電GPより)

過積載率170%のピークカット6%とすると、実際には

5539÷0.94=5892kwh

パネル1kwあたり発電量は

5892÷50.4=116.9


116.9÷112.3=1.0409

つまり、今回の計算ではSMAの方が4%効率が良いという結果となりました。

過積載で効率の差が減るどころか、逆に広がってます。仰角的には15度の田淵側が有利で、しかもピークカットの影響がより大きくなる(SMAの方が不利になる)季節にもかかわらずです。

この理由を考えてみました。

・データが7月という事で、高温時にSMAの実効率が良い

・SMAは13直列可能なので、パワコン起動が早い

・SMAは稼働半年でパネルの汚れが少ない?

 

まあ、これだけのデータで判断できません。年間データが溜まればもう少し解ると思います。

 

「SMA三相パワコンと田淵三相パワコンの発電量を比較してみました!」への11件のフィードバック

  1. 過積載すると朝夕の太陽光度の低い期間の寄与率が増えてくるので、単純に7月だから傾斜角20度よりも15度が有利とは言えないかもしれませんよ。
    特にピークカットする昼間の期間は過積載の効果により傾斜角の影響は無くなるはずです。朝夕の太陽高度の低い期間での差が見えているかもしれません。
    同一スペックで傾斜角だけが違う発電所のデータを交えて検証が必要ではないでしょうか?

    1. (元)通りすがりさん

      それは良いアイデアですね!スペックの近い15度と20度の発電所がありますので、7月の発電量を年間平均と比較してみます。(^^)

  2. SMAが優勢という神話に疑問符がついた思いました。
    というか、田淵ユーザーとしてはなんかホッとしました。
    発電しないものをどうこう言っても仕方がないと思います。
    実発電量をもとにすれば、
    4954:5539=1.118
    パネルが45:50.7=1.126
    これからすれば、田淵が優勢という結果が得られたと思います。
    パワコン発電効率が高いというものの、発電量はリニアには比例していません。
    過積載では、発電効率云々よりも、パネルの量がものを言うと思います。
    SMAに絶縁トランスを外付けでつけた場合、さらに負けてしまうのではないかと思います。
    7月単月だけでは、たまたまということもあろうかと思います。見極められないと思いますので、さらなる検証は必要と思います。

    1. quonさん

      残念ながら、仰角の違いを考慮したところ、さらにSMA優位の結果となりました。次のブログで公開しますが、7月なら15度の田淵側が0.7%ほど有利になるようです。また、qunnさんの計算は過積載率を無視してますので、あまり意味がありません。田淵1台あたりパネル15kw対し、SMAは16.9kwですから、そのままパネルkwあたりで計算すると、当然パネルの少ない方が有利になります。本来は同じ過積載率で比較すべきですが、サンプルがありません。したがって仕方なく年間ピークカットロスを加味して計算しています。もちろん、厳密にはピークカット率も季節で変わりますから正確ではありません。例えば、7月はピークカットの影響が増えますから、ますますSMA優勢な結果になると予想できます。

      以上、これはあくまでもある条件のデータを元にある換算方法を用いて算出した数字であり神話とは無関係ですが、SMAの発電量が田淵に比べてかなり多いことは予想できそうです。

      以上は、もちろん同じパネル枚数で比較してです。限界までパネルを乗せての発電量で比較すると、電圧600Vで6入力のSMAがさらに圧勝すると思います。

  3. 朝夕の発電量が少なめの時間帯(ピークカット時以外)は
    やはり効率がいいSMAの方が有利ではないでしょうか?
    それだけの理由で4%はないかもしれませんが。
    トランスレスなのでSMAのほうが効率はいいのは、当たり前かもしれませんね。
    素人の意見なので参考までに;

    1. ひできちさん

      今回は単純に効率だけを取り上げて、できるだけ公平に評価しようと思ってますが、効率だけでなく、パワコンの総合力で評価すれば、差は4%どころではなく、同じ9.9kwパワコン3台で同じ5入力でベストな直列数にしての公平な比較では、田淵4954kwh、SMA5539kwhです。発電しないものをどうこう言う必要はなく、SMAが12%ほど発電する実力があるのは明らかです。いや、実際にはSMAは14直列で6入力まで使えますから、それ以上ですね。(^^)

  4. >150%以上の過積載の場合はパワコンの効率は過積載により吸収されて、効率の差は少なくなると予想できます。

    これは分母が大きくなるからという理由でしょうか。私には逆にSMAでは裾野の発電時間が伸びてより差が開くように感じられますが。

    さらにパワコン寿命までも考えると、20年間で200万円近くSMAの方が経済効果があるように思えます。

    1. 一枚岩さん

      過積載で吸収とは、効率でロスする分を過積載で補えるという意味です。9.9kwパワコンの効率93%でも十分過積載していれば9.9kw出せます。しかし外付け絶縁トランスだと9.9kwからロスしてしまうので、9.9kw出せなくなります。
      それを踏まえてでも、SMAの方が20年で200万円以上利益が増えると私も思います。でも、なかなか理解してもらえませんね。(^^;;

      1. そうでしたか。私はすっかり9.9kw×0.93の感じに思ってました。納得しました。それでしたらピークカット時ではタブチもSMAも変わらないはずですよね。でもピークカットの時間割合は意外に少ないのでは。トランス外付けのロスがあっても+200万円/20年はすごいですね。機器もさることながらMPPTが凄く優れているとしか思えませんね。

        1. 一枚岩さん

          確かに、ピークカットの時間は短いですが、それでも平均すれば効率ロスが半減すると思えます。しかし実際にはスペック以上の差があるようです。まだまだデータが少ないので、慎重にしっかり見極めたいですね。(^^)

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